2021年4月27日
東大病院での検査結果の説明は、家族の同席を求められることもないまま(難しいとの判断らしい)、「本人に都合の悪い話ではありますが……」と、サラッと始まります。
下咽頭がん:ステージIV(5年全生存率:50%)、中咽頭がん:ステージIII、リンパ節転移、食道がんが見られるため、喉頭(こうとう:のどぼとけ)を含む切除手術、および薬物療法(抗がん剤)+放射線治療が必要(手術1ヵ月、治療2ヵ月の入院)、との説明を受けます。
下咽頭がん
進行した下咽頭がんの場合喉頭に近接しているため、喉頭も含めて切除せざるを得ない場合もあります。その場合発声機能を失ってしまうこととなります。遊離皮弁として小腸の一部を採取して移植、呼吸のための気管の穴を首に作ります。
主な原因には、喫煙・飲酒との関連が挙げられますが、現在、指針として定められている検診はありません。
都合の悪い話を並べられるとついていけませんし、冷静さを保つことが困難な状況に追い込まれていきます。話の中に潜むネガティブな表現を、「それはまだ先の話」と切り分けることは可能でも、さしあたって大きな障害となる「声を失うこと」を受け止めるだけで、思考回路は「緊急停止事態:フリーズ」に陥ります。「つんく♂ 氏のようになる」と考えたことはなかったが、その不便さは容易に想像できるため、いちいちフリーズしてしまいます。
以前のがん宣告のイメージは、進行度(ステージ)と生存率(余命)がセットで伝えられると、照明が暗転するショッキングな場面として描かれるものでした。近頃では5年全生存率を含め様々な情報がネット等で公開され、病気に対する社会の経験値が高まった(罹患者が増えた)ため、冷静に受け止められるようです。とはいえ、逆転は不可能でも負担を軽減する方策はないか? 可能性を探ろうとして、「ポカァ〜ン」と空を眺めてばかりいました……
右:龍岡門(2013年)。
7月23日
この辺でもオリンピック始まるんだって
濃厚接触者と判定された競技者が出場する競技会を「安心安全な大会」と言えるのだろうか?
フェアプレーの定義で重視される「公正性」では、出場選手の健康状態は「公平な感染の可能性ではなく」「公平な健康状態」が要件とされるべきです。
そのような「安心」「安全」「健康」が担保されなくても開催される競技会の目的とは? 終幕まで考えてみても、答えは見いだせないだろうと……
国民の気持ちがバラバラの五輪で、いくら最多のメダルを獲得したとしても、何の励みにもならないのではないか? 五輪終了後の感染状況を直視する際に、多くのメダルを手にしていても、勇気が出るとは思えません……
0 件のコメント:
コメントを投稿